AKI-H8/3069Fのメモリ増設

AKI-H8/3069Fのメモリは2MBしかなく、しかも半分以上をLinuxカーネルが占めてしまうので、ある程度大きなプログラムは動作しないし、2.6カーネルを動かそうとすると、起動途中でoom-killerが動作する始末。
ということで、メモリを倍増! とはいえ+2MBですが。


参考文献は、佐藤さんの監修している以下の本。

はじめる組込みLinux H8マイコン×uClinuxで学べるマイコン開発の面白さ

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基盤には、日立の5117805が載っていますが、秋月電子で売っているのはOKIの5117800。
まあ、互換性があり動くらしいとのことなので、これを一枚購入。


増設するメモリは、既に載っているメモリの上に重ねるという、ちょっとビックリするようなやり方です。
で、まずは買ってきたメモリの足を整えます。
表面実装用のチップなので、横に広がっている足を真下に向けます。また、7番ピンだけ真横に伸ばしときます。


それを基盤上の5117805の上に重ねて、にハンダ付け。ちなみに、この時にちゃんとハンダ付けされているかテスターで確認したほうが良いでしょう。


10kΩの抵抗をプルアップとして増設メモリの7番ピンにくっつけます。反対側は電源コネクタの+5Vへ。


最後に7番ピンにくっつけた抵抗の足と、CN1の21番を線でつないでやります。


あとは、4MBメモリ版のRedBootを入れて完了です。

+DP83902A - eeprom ESA: 00:02:cb:xx:xx:xx
... waiting for BOOTP information
Ethernet eth0: MAC address 00:02:cb:xx:xx:xx
IP: 192.168.x.x/255.255.255.0, Gateway: 192.168.y.y
Default server: 192.168.z.z

RedBoot(tm) bootstrap and debug environment [ROM]
Non-certified release, version UNKNOWN - built 17:17:10, Feb 22 2007

Platform: Akizuki H8/3068 Network micom (H8/300H) 
Copyright (C) 2000, 2001, 2002, 2003, 2004 Red Hat, Inc.

RAM: 0x00400000-0x007f4000, [0x00400000-0x007f4000] available
RedBoot> 

RAMの範囲が、「0x00400000-0x005f4000」だったものが「0x00400000-0x007f4000」に増えています。